
「少年ジャンプ+」の人気機能
「切り抜きジャンプ+※」が
切り抜き画像作成数10万枚を突破しました!
それを記念して、マンガ好きな4組の著名人に、
「切り抜きジャンプ+」を体験してもらう本企画。
「少年ジャンプ+」に掲載されている連載作品・読切作品(一部作品を除く)の好きなシーンを切り取って、Xにリンク付きで投稿することができるオリジナル機能。
「子どもの頃からマンガ好きで、
マンガ家に憧れていたんです」と話すのは、
シンガー・ソングライターの崎山蒼志さん。
Z世代の表現者として
崎山さんが共感を寄せたマンガ
『utopia』(夕暮宇宙船)は、
温暖化が進んで外を歩けなくなった
近未来の日本が舞台。
なぜこのマンガに惹かれたのか。
そしてなぜそのコマを切り抜いたのか。
その切り抜きは、未来に期待できなくなった
現代に、あらためて希望を灯す一枚でした。

『トリコ』のぶっとんだ世界感に
興奮した少年時代
──崎山さんは昔からマンガが好きだそうですが、きっかけはなんだったのでしょうか?
多分、『ONE PIECE』(尾田栄一郎、集英社)です。小学生になるかならないかの頃、叔母の家に『ONE PIECE』が全巻揃ってて「アニメでやってるやつだ」と思って読み出しました。それからずっとマンガは好きですね。両親もマンガ好きで、浦沢直樹さんとか伊藤潤二さんとかが家の本棚にバーって並んでたんですよ。

──ジャンプマンガはどうですか?
ジャンプは好きなマンガが多いですし、周りの友だちもだいたい読んでました。『DEATH NOTE』(大場つぐみ・小畑健、集英社)、『銀魂』(空知英秋、集英社)、『SKET DANCE』(篠原健太、集英社)あたりが好きで、特にハマってたのは『トリコ』(島袋光年、集英社)です。島袋(光年)先生の過剰さがヤバすぎて、いい意味でバカだなぁって(笑)。
──カリスマ美食屋のトリコと、料理人の小松が最高の食材を求めて旅をするバトルマンガですね。
お気に入りのエピソードは「オゾン草」です。 二か所を同時に食べないと腐っちゃう草なので、二人で協力しなきゃ食べられないんだけど、あるキャラクターが超人的な速さで二か所をほぼ同時にかじることで、その制約を突破するんですよ。そういうぶっ飛んだ設定に「ヤベー! おもしろすぎる!」って小学生の自分は興奮してました(笑)。

──崎山さんは少年時代から親しんでいたジャンプ作品のアニメでエンディングテーマを手がけていますよね(※『僕のヒーローアカデミア』(堀越耕平、集英社)第5期には『嘘じゃない』を、『呪術廻戦』(芥見下々、集英社)第2期には『燈』を提供した)。
小学生のころはマンガ家になりたいと思ってたんです。でもマンガの才能はなかったから、同じくらい好きだった音楽に専念するようになった。こういうかたちでマンガやアニメに携われて本当にありがたいですね。
巻頭カラーを飾るイメージで描き続けた一枚絵
──当時は実際にマンガも描いていたんですか?
そうですね。でも一本のマンガを作るっていうよりは、一枚絵だけを描いてました。とにかく巻頭カラーへの憧れがあったので、そこだけひたすら。ドーン!とイラストを描いて「20XX年、地球は──」的な言葉を添えるだけで力尽きちゃうんですよ。ページをめくったら「次回作にご期待ください!」みたいな(笑)。

マンガ家さんって面白いストーリーを考えて絵を描くだけじゃなくて、コマ割りとか見せ方もめちゃくちゃ工夫されているじゃないですか。映画でいえば脚本も撮影も監督も全部やっているし。僕はそうやって全部を考えて描くことがができなかったですね。
一枚絵でいうと『ONE PIECE』の扉絵も好きなんです。ああいうイメージの膨らませ方にグッときます。
──『ONE PIECE』の扉絵では「短期集中表紙連載」と題して、本編でしばらく出ていないキャラクターのサイドストーリーを描いていますね。
あのパッケージ感がすごく好きなんですよ。その絵一枚でいろいろなことを想像させるというか。その感じがやりたくて、子どものころは架空のロックバンドのアルバムジャケットもたくさん描いてました。曲作りを始めたのも、ジャケットを描いていたら中身の音楽も作りたくなったからなんです。

ポジティブもネガティブも大切
───今回「切り抜きジャンプ+」で切り抜きたいマンガとして、『utopia』(夕暮宇宙船)を選んでくれました。そもそも『utopia』を読んだきっかけは覚えていますか?
「少年ジャンプ+」のアプリを見ていたら目に入ってきて読み始めました。まず扉絵に惹かれたんですよね。地球温暖化が進んで、日本の夏は屋外に出られなくなったという設定ですけど、このクールな始まり方に痺れました。いざページをめくったら、北極のシロクマが出てきて意表を突かれました。

──その次のページではカップルの会話が始まります。「2100年にはシロクマが絶滅してるかもしれないって」と。
この展開が素晴らしいですよね。扉絵が地下道の子どもたちで、次がシロクマ、そしてカップルの会話になるってすごく飛躍しているはずなのに、なんの問題もなく伝わるのがすごい。
カップルの対比も自分には刺さりました。「これから地球は悪くなる一方じゃん」と未来を悲観する男性と、「私は今が楽しいよ」と今この瞬間を前向きに受け止める女性。そのふたりが対立するんじゃなくて、女性のほうが「でも私あなたの暗いとこ嫌いじゃないよ」と肯定してくれる。僕もけっこうネガティブなところがあるので、ポジティブもネガティブも大切ってことをさりげなく伝えてるところが良いなと思いました。









